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Commit d286f35

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Momiji
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言い回しを直したよ
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黒い猫を始めて見た時、その猫は、白い狐の気に入りの場所で昼寝をしていた。
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それは、森のはずれの方の、人間という二足で歩く変な動物が住んでいるところの真ん中にある、狐も猫もあまりやってこない、森では見かけない、太くて大きい樹の上だ。夏は葉っぱで日陰になって涼しくて、冬は空がよく見えて日向ぼっこが楽しい。回りには木じゃなくて人の建物が並んでいるのも、いつもと違った気分になれて、白い狐は好きだった。
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それは、森のはずれの方の、人間という二足で歩く変な動物が住んでいるところの真ん中にある、狐も猫もあまりやってこない、森では見かけない、太くて大きい樹の上だ。夏は葉っぱで日陰になって涼しくて、冬は空がよく見えて日向ぼっこが楽しい。まわりには木じゃなくて人の建物が並んでいるのも、いつもと違った気分になれて、白い狐は好きだった。
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そんな樹の上で黒い猫が昼寝をしている時、白い狐はびっくりした。だって、この樹の上で自分以外の他の動物を見たのは、初めてだったからだ。これじゃぼくが昼寝出来ないよ、と思ってすこし嫌な気持ちになったけど、同時に、いつもは誰も来ないこの樹の上にやってくるこの黒い猫は、一体どんな子なんだろう、とも思った。
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でも。ぼくは黒い猫の事が知りたいけど、黒い猫はぼくのことが、狐のことが嫌いかもしれない。だって、狐が猫にひどい目に遭っているのと同じぐらい、猫は狐にやり返されているんだもの。だから、黒い猫にいきなり近づいたら、この子は逃げてしまうかもしれない。うーん、いつも猫を見ると逃げたいとしか思わないけれど、近づこうとするとじつは逃げるより大変なんだなあ。
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白い狐は、諦めて帰ろうかな、と思って後ろを振り向いた。…ううん、このまま帰ったら、気になって気になって、今日は寝れないかもしれない。そう思って、やっぱり振り返った。そうだ。今日は樹の上でおやつのネズミを食べようと思っていたんだっけ。猫の好物だよね。いつもは奪われるのを怖がっているけれど、今日はこの子にあげてみよう。いくら相手が普段ひどい目に合わされている狐からでも、ネズミを貰ったら悪い気はしないはずだ。…たぶん。早く行かないと、あの黒い猫はどこかへ行ってしまって、もう二度と会えないかもしれない。そう思って、白い狐はゆっくりと、樹へと近づいて行った。
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白い狐は、諦めて帰ろうかな、と思って後ろを振り向いた。…ううん、このまま帰ったら、この木に登るたびに、どうしてあの時帰っちゃったんだろう、って後で何度も思い出して、勇気を出さなかった今の自分を責めてしまうかもしれない。そう思って、やっぱり振り返った。そうだ。今日は樹の上でおやつのネズミを食べようと思っていたんだっけ。猫の好物だよね。いつもは奪われるのを怖がっているけれど、今日はこの子にあげてみよう。いくら相手が普段ひどい目に合わされている狐からでも、ネズミを貰ったら悪い気はしないはずだ。…たぶん。早く行かないと、あの黒い猫はどこかへ行ってしまって、もう二度と会えないかもしれない。そう思って、白い狐はゆっくりと、樹へと近づいて行った。
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樹の上へ昇っていくと、最初黒い猫は風景を見ていて、白い狐には気がついていないみたいだった。白い狐が同じ枝に足を掛けると、黒い猫はこちらに気がついて一気に身構えた。赤い目が、すごくするどい。怖い。…う、うん、でもここまでは予想どおり。白い狐は、そこで申し訳なさそうにネズミを置いて、ゆっくりと、黒い猫から目を逸らさず、ゆっくりと後ずさった。
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黒い猫は、しばらくこちらの様子を伺っていたけれど、白い狐がしばらく後ずさると、白い狐から目を離し、ネズミに近づいてむしゃむしゃ食べ始めた。よかった、ぼくのネズミを食べてくれた。もしかして、お腹が空いていたのかな。…白い狐は、おかしな気分になった。だって、いつも猫に食べ物を奪われて嫌な気持ちになっているのに、…ううん。ぼく、猫にほんとうに食べ物を奪われたこと、ないや。白い狐は、そのまま黒い猫から少し離れた別の枝に座って、黒い猫のことを見ることにした。
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黒い猫は、しばらくこちらの様子を伺っていたけれど、白い狐がしばらく後ずさると、白い狐から目を離し、ネズミに近づいてむしゃむしゃ食べ始めた。よかった、ぼくのネズミを食べてくれた。もしかして、お腹が空いていたのかな。…白い狐は、おかしな気分になった。だって、いつも猫に食べ物を奪われて嫌な気持ちになっているのに、…ううん。ぼく、仲間から聞いただけで、猫にほんとうに食べ物を奪われたこと、ないや。白い狐は、そのまま黒い猫から少し離れた別の枝に座って、黒い猫のことを見ることにした。
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黒い猫は、ネズミを食べたら眠くなったのか、気持ちよさそうに目を閉じて枝に載って眠っていた。風が強くなるたびに、黒い猫の耳がピクピクと動く。白い狐も、秋の涼しい風を感じながら、風景をぼんやりと見ていた。上を向くとうろこ雲がいつもより少し早く走っていて、その下にはぼくや仲間たちの住む森があって、その下では、とがっていたり、まんまるな大きい形の中からたくさんの人間たちが出たり入ったりしている。…白い狐もなんだかうとうととしてきて、目を閉じて、お日様のあたたかさを感じながら…気がつくと、眠っていた。
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黒い猫は、ネズミを食べたら眠くなったのか、気持ちよさそうに目を閉じて枝に載って眠っていた。風が強くなるたびに、黒い猫の耳がピクピクと動く。白い狐も、秋の涼しい風を感じながら、風景をぼんやりと眺めていた。上を向くとうろこ雲がいつもより少し早く走っていて、その下にはぼくや仲間たちの住む森があって、その下では、とがっていたり、まんまるな大きい形の中からたくさんの人間たちが出たり入ったりしている。…白い狐もなんだかうとうととしてきて、目を閉じて、お日様のあたたかさを感じながら…気がつくと、眠っていた。
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